窓の前の家具の高さ — 腰窓の下端90cmは、ドアの高さから逆算されていました

腰窓の下端が90cmなのは、日本サッシ協会の規格が窓の上端を室内ドアと同じ2mに揃えているからでした。建築基準法が決めた「床の1/7」の窓と、産総研の座った目線117cmから、窓の前に置ける家具は120cmまで、腰高100cmなら窓は9%しか減らないと出ました。

壁に飾る高さの寸法 — 美術館の「145cm」は、立って見る高さでした

「目線の高さに飾る」の目線は135〜150cmで揺れています。三重県立美術館は絵の中心を床から145cmに統一。産総研の実測値と重ねると、145cmは大人の多くがやや見下ろす高さで、椅子に座ると23〜28cm上に見えます。腰高の家具の上に置けばA3で131cm、B2で146cmと、高さは家具と紙の寸法が決めます。

手が届く高さの寸法 — 「身長×1.2」を、産総研の実測データで検算しました

「手が届くのは身長×1.2まで」を産総研のAIST人体寸法データベースで検算すると、伸ばした指先は身長×1.24〜1.25、つかめる高さは×1.13〜1.14で、×1.2はその中間でした。高さ200cmの天板に自然に立って指先が届く青年女性は約3人に1人。つま先立ちで稼げる8〜9cmは、NITEが避けるように書いている姿勢です。

白い家具の反射率 — 部屋が小さいほど、家具の色が明るさを決めます

「白い家具は部屋を明るくする」には数字がありました。白色ペイントの反射率は70〜85%、木製家具の塗装面は20〜40%。腰高の家具で囲うと6畳では壁の41.7%が家具の色になり、6畳の室指数では壁の反射率が70から30に落ちると届く光が17.5%減ります。パナソニック・岩崎電気の反射率表と照明率表から。

搬入経路の寸法 — ソファが止まるのは部屋ではなく、廊下の曲がり角です

家具が入らないとき、止まっているのは部屋ではなく通り道です。住宅の通り道の寸法はすべて「人が歩く」ために決まっていて、家具を運ぶための数字は法令にも性能表示にも見つかりませんでした。直角の曲がり角を回れる長さを式で出し、無印良品の梱包サイズで検算します。